公式ブログ “Como esta! BIO PARK”
カンガルーの赤ちゃん(真)
みなさんこんにちは!最新ニュースでもお伝えしていますが、長崎バイオパークでは現在(運が良ければ)お母さんの袋の中から顔を出すカンガルーの赤ちゃんをご覧頂く事ができます!
・・・でも、この「赤ちゃん」、実は生まれたてという訳ではなく、すでにお母さんの袋の中で半年以上を過ごしているんです。
カンガルーの本当の赤ちゃんは、2cm程度の大きさしかない、とても未熟な状態で生まれます。そんな小さな赤ちゃんでも、産道を出てからは、自力でお母さんのお腹をよじ登り、袋(育児嚢)にたどり着かなければいけません。無事に袋の中に入ることができた赤ちゃんは、袋の中にあるお母さんの乳首をしっかりと咥え、たっぷりとお乳を飲んで大きくなる事ができるのです。
通常は、その小さい赤ちゃんがいつ生まれたのか確認することが難しいため、バイオパークでは袋の中で充分育って、外に自分から顔を出した日を便宜的に誕生日としています。ですから「赤ちゃん」といっても、実際カンガルー的には「幼児」ぐらいなのかもしれません。
さて、そんなカンガルーの生まれたての赤ちゃんですが、どんな姿をしているのでしょうか?
実は、バイオパークの飼育スタッフが撮影した、超貴重な写真がありますので、ご紹介いたしましょう。こちらがカンガルーの生まれたての赤ちゃんです!
どうです?よく見ると黒い点のような小さな目があるのがお分かりでしょうか?お母さんの袋の入り口(上の方に見える黒い部分)に向け、一生懸命よじ登っている所です。
こちらがちょっと引いた構図です。お母さんのお腹に赤ちゃんが登っていった道筋が出来ていますね。赤ちゃんが登って行く間、お母さんはじっと仁王立ちで動かなかったそうです。
赤ちゃんがお母さんのお腹を登るスピードは結構早く、あれよあれよという間に袋の中に消えていったそうで、小さくても力強い「命」を感じますね。
そうして育った元気な赤ちゃん、お母さんの袋を出て飛び回る日ももうすぐでしょう。かわいい赤ちゃんに、どうぞ会いに来て下さいね!
新着エントリー